依頼

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3120年3月9日 曇り空の荒野で1000万の翔人に囲まれる二人の人間 一人は紺色の服に身を包み黒い腰まである髪を風邪になびかせる もう一人はサファイア色の短髪に白い服 美しい色の髪と白い服は自らの血と翔人の血が混ざり赤く染められていた 背中を合わせて立つ二人 黒い髪の男は手に持つ刀を構え、息を切らしながら口を開いた 黒髪の男 「そろそろ潮時だろうか、勝てるはずのない戦だったのだ、こんな奴らに殺されるならせめて自らの手で死のう」 それを聞き、サファイア色の髪の男は鼻で笑い刀を構えた サファイア髪の男 「ふ、何言ってんだ?死のうとする暇があんならその力をこいつら倒すために使え、俺達だけは変わっちゃいけねぇんだよ」 黒髪の男 「・・・いつもそうだな、無理と分かっていながら立ち向かっていく。無鉄砲というか馬鹿というか、だがそんなお前だから俺はついて来たんだ」 サファイア髪の男 「馬鹿は余計だ、・・・行くぞ」 二人はほぼ同時に走り出した 様々な姿をした翔人達を次々と切り倒す 刀を扱うその姿といい、戦い方は鬼神ともいえよう 後に人間も翔人もそいつを夜叉と呼ぶようになる
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