醒めた夢

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「んっ」 小さな声を漏らして互いの唇を離した。 「一様…ありがとう、ございます。」 気丈な姫が涙を流した。 それは何の涙か。 きっと、俺に分かる事はない。 ――もう二度と  会う事はないのだから―― 翌日姫はこの地を旅立った。 誰にも知らせずひっそりとこの地を離れた。 今でも思う、あの夜は夢だったのではないかと。 誰も知らない一時の夢だから。 END 斎藤さん誰 状態申し訳ない(;_;) 奈津って名前、呼び捨てにする時の 為だけに作った(笑) .
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