純血の花嫁

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結婚前夜、左之が寝た後にドレスを着て鏡の前に立つ。 左之と一緒に選んだドレス。 明日あたしはこのドレスを着て永遠を誓うはずなのだけど… 一つの決断をした… もう一緒にいてはいけない、左之が壊れてしまう… 左之に最後の手紙を書くことにした。 《左之へ… なんか手紙とか恥ずかしいけど書きます… こんなあたしといっしょに3年もいてくれてありがとう。 左之は優しくて口が上手くて、気遣い出来て女の子なら誰もが 好きになる素敵な人だよ。まだ23歳、結婚するには早過ぎるよ!笑 左之はもっといい恋をして、素敵なヒトと巡り会って欲しいな まああたしが3年も縛っちゃったんだけどっ笑 ほんとごめんね…わがままばっかで… でも嫌な顔一つしないで聞いてくれたよね 嬉しかった。初めて受け入れてくれる人がいて でもあたしといると左之駄目になっちゃうよ。 だからお別れね… 離せる自信がなくて、甘えちゃいそうでズルズル引きずってたけど… 決心ついたよ。 ウエディングドレスは最後の思い出だから あたしにちょうだい? こんな形でしかあなたを離してあげられないあたしを許してください。 こんな史上最低女早く忘れて? 今まで本当にありがとう さよなら…         那美』
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