二人

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  「はぁ…。」 彼がいなくなったリビングはやけに静かに感じる。テーブルに肘をつき、大きくため息をついた。 私はどうすればいいの。 和馬が一番大切なのに…。 どうやったら伝わるの。 私は自問自答を繰り返しながら一時間程悩み、リビングを出た。 和馬になんて言おう。 部屋を覗くと電気はついておらず、シーンと静まりかえっていた。少し考え、二人の寝室へ向かうと、ふて寝している彼を見つけた。 「…和馬?寝てるの?」 声をかけても返事がない。 和馬の事だから拗ねて寝てるフリでもしているんだろう。 そう思い、隣のベッドに座った。 無意識にチラッと棚においてある二人の写真を見た。満面の笑みの自分達を見ると心がキュッと締め付けらる感じがする。  
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