プロローグ

9/11
前へ
/334ページ
次へ
静かすぎる2人の沈黙を 先に破ったのは 少年のほうである。 ユーキ 『進路、進学じゃないのか?  頭良いだろ?』 とても小さな 独り言ほどのボリュームだ。 ミア 『――決めてない。』 同じくつぶやくような か細い声である。 教室があまりにも 静かだったため お互い充分に 届いたようだが。
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加