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一拍を置き、またデブ……もうデブでいいですね。が話します。
「君達は学生時代からの厳しい訓練を耐え抜き今この場にいる。だから自信を持つように。期待している、以上だ」
そう言うとデブはよっこいしょと豪華な椅子に座ります。
きっとこのコロッセオが城の中にあるのは、あのデブが移動が苦手だからですね。
そんな事を思っていると隊長が私たちの内の一人を呼びます。
その人は緊張した様子で隊長の近くにある魔法陣へと向かいます。そして手を持っていたナイフで軽く刺し、魔法陣に垂らすと、使い魔召喚の呪文を唱えます。
「我、サブキャラA。我の魔力に答え、一生のパートナーよ現れん!」
そう言った瞬間! 魔法陣は神々しく光だした。
光が収まるとそこには角が生えている白い馬に似た生き物がいます。それを見た隊長は、
「ほぅ~ユニコーンか。良かったな、Bクラスだぞ」
と褒めています。
因みにBクラスは他にも子供のドラゴンや一対の天使や堕天使などがいます。
Aは成体のレッドドラゴンやウォータードラゴンなどのドラゴンやイフリートなどの精霊、二対の天使、堕天使に、ペガサスやヴァンパイアなどがいます。
Sはほとんど確認されていませんがエンシェントドラゴンやウロボロス、熾天使や四霊(青龍、朱雀、白虎、玄武)に魔物の王たる魔王がいます。
まぁ……とにかくBクラスは凄いんです。私はこの中では魔力量は少ないんですが、他から見れば多い方なんですよ?
……本当ですよ?
◇◇◇◇
他の4人も召喚が終わりました。
因みに4人はウンディーネ(Aクラス)、サイクロプス(Cクラス)、オルトロス(Bクラス)、最後に一番の期待株であり王族のカイト・エルモアが熾天使であるセラフィム(きょぬ~です。美人です。)を召喚して会場を沸かせました。
カイトは魔法の扱いにもたけ、イケメンでハーレムを作り、更に今セラフィムを召喚し、……まぁ主人公スキル全開な人です。
でも私はあまり好きではありません。なぜなら、実は見ちゃったんです。彼が道端でゴロツキに絡まれた女の子(美人)を助けた後に、ゴロツキにお金を渡しているのを! 何と言う計画的犯行でしょうね。
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