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「ふぅ……レベル上げもこれくらいでいいかな」
そう呟き俺はディスプレイに急接近していた顔を離し、手を頭上で組み大きく背伸びをする。
身体的特徴に特に突出すべきところは無い。身長が175cm、体重はピーkg。体の色は部活も室内の為か白い。日本人にとっては当たり前の黒髪は若干ボサッとしている。……それが俺だ。
あっ……! 皆さん始めましてww山田飛哉亜李と申します。……え? 読みがわからないって?
“ひゃあい”って読むんです。……ヽ(゚∀。)ノこんなイメージww
親父が酔っ払って命名した(らしい)。山田太郎とは対極に位置する名前だと思っている。
平日は昼間は学業に励み、帰宅後はパソコンのディスプレイが恋人。称号“NEET”を貰うのはそう遠くないだろう。
部活室内と言ったが柔道をやっている。中高と女子禁制の柔道をやっていたのだ。口を開けば下ネタばかり出てくる。
そんなことより柔道部にいるゲイがいつも寝技の時に腰を振っt(ry
……まぁそんなことはどうでもいい。今重要なのはオンラインゲームでのチャット内容だ。
今日は日曜で特に何もやることがない俺は、自室のパソコンでオンラインゲームをしていた。
そして今日のノルマまでレベル上げも終わり、いつものようにチャットをしていた時だ。
このオンラインゲームを始めるのが同時期で、それがきっかけで仲がよくなった『ネ申』が変な事を言い出すんだ。
『ネ申>>Hey! もしファンタジーの世界にいけるとしたら逝く…いや行く?』
ついにアブナイお薬に手を出しちゃったのかと心配しながら、とりあえず返事。
『顔文字小僧(俺な)>>ちょっwwwいくの漢字がww』
『ネ申>>反省も後悔もしていない。ついでにアブナイお薬も使ってないからなww……でどうなん?』
何故わかったしww
『顔文字小僧>>ん~魔法でドンパチ面白そうだよねw
そしてオニャノコと…グヒヒ(*´Д`)』
『ネ申>>マジワロチwwんなら逝きたいんだね?』
『顔文字小僧>>漢字がががww勿論だwんま~行けるんだったらだけどなww』
『ネ申>>言ったね?』
……………、
そしたら今まで見ていた景色が反転、俺の目の前が真っ暗になった
~BADEND~
「んなわけねぇ!!」
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