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美味しそうな匂いのする中、産まれた
ずっとずっと美味しい匂いはするけれど、みんなが近づいては行けないと言うから近づかない
まだ ちゃんと歩けない頃
僕は人間に捕まった
諦めた
だけど人間は優しく撫でて美味しいモノをくれたんだ
小さく鳴けば人間はどこかに消えた
美味しいモノを食べてたら隠れてたみんなに取られちゃった
ある日
ママが人間に蹴られた
僕たちがママに近づくと その人間は石とか箱とか投げてきた
痛かった
怖かった
だけど僕たちはどこにも行けない
野良猫がいっぱいのこの町で
新しい縄張りは見つけれないだろう
人間が去ってママは言った
「わかった?
餌をくれる人間は少しだけ、人間に近づいてはいけないよ」
僕たちはママにすり寄って鳴いた
いっぱい鳴いたら他の大人猫たちに舐められた
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