第一定義

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現在、俺達は商店街を南に進行中。 何故、こうなった。 「えっ?今から?嘘だろ?」 「いやいや、せっかく早く授業終わったんだし行こうぜ!」 「流石に初日からってどうかと……。」 「南野さんもいいだろ。龍也もくるよぉ~。」 「いいの?行く行く~。あと鈴華でいいよ!木野君もね!」 「あっ、俺も龍也でいいよ。って優斗!おい!」 「よし、じゃあゲーセンでいいか?」 「いいよいいよ!」 「えっ?えっ?」 何故こうなった? 無理矢理、優斗が押し切った気がするがもういいや。 「鈴ちゃんはこの町出身?」 鈴ちゃんってのは優斗がつけた鈴華のあだ名だ。 「うん!春日丘のほうだよ。」 「へぇ~。龍也もここ出身だよな?」 「ん、生まれたのはな。生まれてすぐ父さんの仕事で転々としてたなぁ。今は学校の寮だな。」 「お、じゃあ同じだな。何号室?」 「504だけど。」 「同じ階だなぁ!511だから覚えておけよ。」 中学校のときこんな友達いなかったから新鮮だ。 てか、幸せを感じる。
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