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「いいなぁ~、寮。私も寮生活してみたい。
ところで木野君のお父さんってどんな仕事してるの?」
「あぁ、自衛隊の自衛官だぞ。」
父さんは自衛隊のお偉いさんでよくわからんが頻繁に基地や駐屯地を転々としてた。今は旭川(北海道)にいる。
自衛隊は亞戯を駆使し、国内及び国外の国際問題の解決をしている。災害援助、戦争の阻止、紛争の解決、翔皇学園でも目指しているものが多い。
そんな自衛官の父を俺は心から尊敬している。
「すごいね!でも、じゃあ木野君も自衛官志望でいいんじゃないの?」
. .
こいつ、俺の地雷踏んできた。
「まぁ、父さんと同じってのもなぁって思ってな。」
「へぇ。」
なんとかごまかしたが本当の理由は秘密だ。絶対言いたくない。
気が付いたがさっきまで話しを盛り上げてた優斗が静かだ。よし、ここは一度ふって見よう。
「なぁ。優斗の父さんはどんな仕事してるんだ。」
「あぁ……。父さんか?…………いや、実は俺の父さん死んじゃって…………。」
どうやら、俺は地雷を踏んだらしい。
「3年前に事故で両親とも逝っちゃって………。」
どうやら、俺は地雷を両足ジャンプで踏んだらしい。
「生きてる間は、公務員かな?確か。とりあえず、いい親だったよ………。」
どうやら、俺は地雷を両足ジャンプで3回転半ひねりを入れて踏んだらしい。
横では鈴華が泣きそうな顔をしていた。
「!?おいおい!悲しい顔すんなよ。悪かったって!今は東京にいる妹と楽しく暮らしてるからな。大丈夫だって。」
雰囲気を感じ取ったのか明るく話している。
俺はこいつとずっと友達でありたいと思った。
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