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「まあ、そういう訳だ。高校の歴史はこんな感じで進めていく。内容が中学の時より多いから、しっかり予習しないとテストで痛い目見るからな!よしじゃあ………」
昨日、入学式を無事に終え晴れて高校生になった最初の授業……正直しんどい。日本史でこれなら、国語とか数学とかどうなるのだろうかと考える。
中学校時代、灰色の青春を送りこの翔皇学園に入るために努力に努力を重ねてどうにか入ることができたが、どうやら自分のレベルを履き違えたらしい。
このままじゃ、落ちこぼれ街道まっしぐらだ。
俺、木野龍也が何故そんなハイレベルな翔皇学園を選んだかと言うとこの学園は【亞戯】関連の授業つまり対魔戦用の授業が日本一盛んだからである。今でも続いている魔の侵食を止めるための切り札。専用の軍隊などの組織するほど魔は脅威であり実際、俺も何度も遭遇しているが必ず襲ってきた。凶暴、残酷、そんな言葉が思いつくような戦い方をする。
翔皇学園に入学したやつの7割は魔の脅威から人々を守りたいというやつらである。実際、日本人全員に【亞戯】が備わっているにしても、能力の個人差だってあるしスペックも全然違う。年間、魔による犠牲者は一万人を超えているのである。
正義、復讐、金、家族。
理由は何にせよ、魔と戦う意味は人の数ほどあるのだ。
しかし、今や亞戯の使い道魔との戦いだけではなくなった。
派流による物作り【亞戯工学】
亞戯の多活用化【応用化亞戯】
亞戯の武術化【退魔術】
その他、亞戯のスポーツ化、コンピューターとの合成で作られた記憶装置【ALOSSYSTEM】等がある。
最初の理由以外の翔皇学園に入ったヤツはこういった亞戯の研究や単に強くなりたいヤツらである。
まあ、俺は前者でも後者でもなくて……
「おい、授業始めるぞ。」
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