夕方の屋上で

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えーと、俺の名前は北野雪徒といいます。 ただいま、夕日が沈んでいい感じに雰囲気がある空色の下、学校の屋上に幼馴染の南恭子と一緒におります。 普通ならこんなシチュエーションなら、告白イベントとかが発生してもいいとはおもうんだけどな。 「ちょっと、雪!なに勝手に休んでボーっとしてるのよ!」 おっと、サボってるのが恭子に見つかってしまった。 腰に手を当てて、しかめっ面でこっちを睨み付けてやがる。 「なぁ、そろそろ止めにしないか?  UFOなんて、何時間待ったって出てくるわけ無いって。  そもそも、宇宙人なんていないだろうよ。」 こんな場所に俺達がいる理由は、恭子が今日の昼休みに放課後に宇宙人を呼ぶからという理由で呼び出されたからだ。 そして、俺はそんな行動に意味を見出せずに、屋上の手すりに寄りかかってボーっとして宇宙人を呼ぶという恭子からの指令をサボっていたりしていた。 「大丈夫!ぜーったいに宇宙人はいるんだから!  だから、雪もサボってないでUFOを呼びなさいよ。  UFOよー、来てください。  ほら、雪も一緒に!」 自信満々に空を指差しながら俺へと命令をすると、恭子はUFOを呼ぶべく空を仰ぎながら大声で叫び始めた。
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