夕方の屋上で

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っていうか、しぶしぶながらも俺も呪文とも言えない言葉を力なく口にしている。 まったく、なんで俺がこんな事をしなけりゃならんのかね。 なんか考えてたらバカバカしく思えてきて仕方ないよな。 そうんな考えをしてたら、俺の口はいつの間にか言葉を口にするのを止めることにしたらしくてお口チャックの状態に戻っていた。 俺は大空への呼びかけを止めたんだが、そのことに恭子は気づいてないらしくて空への呼びかけを絶賛放送中だったりする。 「UFOよ!きーてーくーだーさーいー!!!」 大声で叫び続ける恭子を見ていると、最後の一声なのか知らないけど一際気合の入った一声を空へと叫んだ。 ま、そんなことをしたからといって、何かが起こるわけでもない・・・・・・と思ったんだけどな。 そう、思ったんだよ! けど、恭子の一声に反応したかのように、屋上の中心部分がこれでもかってくらい輝き始めた。 その光は白とも青ともいえないような不思議な光で、かなりの強い光のはずなんだけど目を瞑らなくても眩しいとは感じなかった。 「きゃあ、なによコレ!ちょっとー!!」 恭子は、どうやらパニック状態に陥ったらしく、悲鳴やら驚きやらよく分からない声を上げている。
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