夕方の屋上で

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光の性で姿は見えないけど、元気に騒いでいるからこけたりして怪我をしてるってわけじゃなさそうだよな。 そうこう考えているうちに、段々と光は収まっていって周囲の様子が見えるようになってきた。 光が収まるにつれて、光を放っていた屋上の中心に人影が見えてきた。 さっきまで、俺と恭子しかいなかったはずなのに誰かがいる? 屋上の扉が開いた音も聞こえなかったし、どういうことだ? これは、ようするに未知の生物に遭遇コースってこと!? 「ちょっとー、あんた誰!?  どこから現れたのよ!?」 俺が、現実逃避を行って認めないようにしていた現実に恭子のやつは簡単に声をかけていきやがった。 物怖じをしないというか、恐いもの知らずというか、本当に宇宙人の類だったとして凶暴な種類だったらどうするつもりなんだろうな。 「えーと、私はカップ=リップと言います。  あなた達からすれば、宇宙人ということになりますよ。  どこから現れたかと聞かれても、あなたが私を此処に呼び出したんじゃないですか?  私は、あなたの強い呼び出しの声によって、強制的にこの星に召喚されたんですけど。」 いきなり現れた自称宇宙人は、若干困った顔をしながらもパニくるわけでもなく冷静に恭子の質問に答えていた。
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