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海の言葉の後、狙ったかのようなタイミングで一人の男が部屋へと入ってきた。
パッと見た感じ受けた印象は身長が高い、そしてつり目で顔が少し怖い。
「俺がお前ら二人の担任、「馬場恭介ーバンバ キョウスケ」だ。ギルドマスターの紹介だろうが優遇するつもりは無い。俺は詳しく話を聞いていないから何か伝えておきたい事があれば今言え。」
そう言って恭介は大樹と光輝の二人を見回す。
そして光輝を見た瞬間に僅かに、普通の人間では分からないぐらい僅かに目を細めた。
だが、そんなに簡単に光輝の正体がバレるはずもない。
大樹と光輝は何も言わず、首を振った。
「では教室に行こうか。」
恭介と大樹と光輝は部屋を出て教室へと向かった。
歩きながらも恭介が光輝を観察すると踏んでいたがそうでも無く、気にしている様子は無い。
単に気にならないのか、もう分かったのか。
「お前らは俺のクラスって事は特待生クラスって事で、つまりは貴族バーゲンのクラスって事ぐらいは分かるな?
面倒な事に七大貴族が結構居やがるから、揉め事は勘弁な。」
「海さんに言われているから、俺と光輝から揉め事を起こす事は少ないと思う。善処はしますよ。」
「大樹は優しいからね。」
「家族にはな。」
そんな会話をしていると教室の前に着き、大樹と光輝を残して恭介が入っていった。
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