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恭介に呼んだら来るようにと言われ、大樹と光輝は教室の扉の前で待機。
恭介のみが教室へと入った。
恭介が教室に入ると少しぐらい賑やかな教室も静かになり、それぞれが自分の席に着いた。
「さぁて、今日の業務連絡は二点。まずは転校生が二人いるから紹介しよう。二人とも、入ってくれ。」
恭介に呼ばれ、大樹と光輝は教室に入った。
大樹と光輝が入ると、上がるのは黄色い声だったり、驚いた顔だったり、恨めしそうな顔だったり、楽しそうな顔だったりと様々な反応があった。
感情豊かだな、と思いつつも教卓の傍に立つ大樹と光輝。
「じゃあ簡単な自己紹介を頼む。」
「じゃあ僕から。」
光輝が半歩前に出ると、完璧な営業スマイルを作った後に話し始めた。
「僕の名前は間宮光輝です。得意な属性は闇と光。どちらかというと闇が得意です。他の属性は使えません。趣味は家事全般です。まだ分からない事が沢山ありますので、良ければ仲良くしてください。あっ、因みに僕たち二人は兄弟です。」
全て話し終えると半歩下がり、頭を下げた。
「完璧な自己紹介だな。じゃあ次、頼むよ。」
「わかりました。」
大樹は一同教室の全員を見回すと、口を開いた。
見回したと言っても、その間は一秒足らず。
「俺はさっきも光輝が言った通り光輝と兄弟で、名前は間宮大樹だ。属性は火。趣味は特に無い。無愛想だろうが、仲良くしてくれると助かる。」
頭は下げずに終わったが、他人に仲良くしてくれと言ったあたり、光輝に頑張ったねと囁かれたのは秘密だ。
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