1343人が本棚に入れています
本棚に追加
自己紹介も終わったところで恭介は次に進む。
「じゃあ大樹と光輝の席は……一番後ろの空いてる二つだ。」
見事に席が二つ空いていて、大樹と光輝は席に着いた。
恭介は大樹と光輝が席に着いたのを確認すると、再び話し始めた。
「じゃあ業務連絡の二つ目。毎年やっている魔闘大会が今年も近づいてきた。という事で鍛練を怠っている者は忘れないように鍛練しておくように。以上、じゃあ一時間目は戦闘学だから模擬戦だ。遅刻しないようにな。」
恭介はそう言うと教室から去り、大樹と光輝は次の瞬間にはいろんな女の子に囲まれていた。
「ねぇねぇ、彼女はいるの?」
「タイプは?」
「私今彼氏いないんだけど。」
煩くて仕方がない。
大樹は上手く対応していたが、光輝も疲れてきたように見えたので移動すると言って光輝の元に近づいた。
光輝もやはり疲れていたようで、大樹が来るとホッと安息の息を漏らした。
「さて、どこが次の授業の場所だろうな?」
大樹が誰かに場所を聞こうとすると、どこからか声が聞こえた。
「おい間宮!!」
「……雷の家系か。」
大樹を呼んだ誰かは大樹と光輝の前に立ち、大樹は七大貴族に怒りを剥き出しそうになったが、抑えた。
雷は昔大樹をいたぶった内の一つだから。
「俺は「雷牙俊ーライガ シュン」や。名前の通り雷の家系だが気にしないでくれ。場所がわからねーんだろ?連れてってやるよ。」
「ああ、助かる。」
大樹は案外良い奴だったので驚き、道案内を頼んだ。
最初のコメントを投稿しよう!