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霧弥は数十分すると泣き止み、震える両手で赤ん坊を抱き上げた。
「これが俺と茉莉の息子か…。」
いつまでも抱いていたい霧弥だったが、次第に首を傾げて悩み始めた。
「名前は…どうしたものか?」
「「大樹ータイキ」…といたしませんか?」
悩む霧弥ではあったが、茉莉の言葉に頷き、微笑んだ。
「よしっ、我が子の名は大樹だ。誰よりも、俺よりも強くなれ。」
霧弥の言葉は理解出来ないだろうが、頷くように大樹は微笑んだ。
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