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日常の中で
突然のメールに鼓動は高鳴って
僅か数行を眺めては微笑んだ
いけないと思ってはいても
抑えられない気持ちがある
教室の片隅で君の声を探してる
君が愛しそうに誰かを呼ぶ瞬間
机に顔を伏せ目と耳と心を塞ぐ
聞きたくないの、その名前
失恋中だと言って笑うその影で
声を殺して何度も泣いた
流した涙と同じだけ
想いも消えたら楽なのに
拭っても拭っても溢れる涙は
まるで想いの欠片みたいで
君のコトバのいちいちが
鋭く刺さる棘みたいだった
伝えたい言葉はいつも
舌の上で転がすだけ
伝えたいと思うけど
音にするのが怖いから
会えるだけでよかったのに
声を聴きたいと思い始めて
“話しかけたい”気持ちが
“話しかけて欲しい”になった
どんどん欲張りになってゆく
叶わないと知っていて
それでも抱く願いは
“貴方の隣にいたいです”
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