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「何?今の人。」
何か…感じ悪っ
それに高圧的だった。
「館長。偽善者ですね。」
「偽善者。」
そんなにはっきりと言ってしまっていいのだろうか。
しかし確かにその言葉はしっくりくる。
「館長は、弱者に優しくすることで自分が強者だと再認識する人間です。だから僕には異常に優しく甘い。そして自分はいじめられっ子を守る委員長のごとき存在だと、自負しているのですよ。因みに今、あなたは館長にとって、いじめっ子の立ち位置にされましたね。」
「勘弁してほしい。」
「だから忠告したじゃないですか。
『先生はきっと後悔しますよ。自分は図書館に行くのになんて恰好をしてきてしまったのだろう。と。』
そうはっきり言ったはずですよ。」
何故私は辺銀の言うことを聞かなかったのだ。
「なんて浅はかだったんだ。」
面倒な委員長に顔を覚えられてしまった。
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