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「それが発芽して花を咲かせばおじいさんはめでたく化物の仲間入り!
あは、私ってやさし~~!おじいさんの願いを叶えてあげられるなんて!」
月は無邪気に嬉しそうにクルクル踊り嗤う。
「何言ってるんだい!こんなに苦しんでいるのに何とも思わないのかい!」
・・・・・
「思わないわ、血が繋がってるわけじゃないもん。」
とてもあっさりと切り捨てた、老婆は目を見開く。その表情を満足げに見た月は生首を抱きしめ頬ずりをする。
「私は風雅様の為にこの種を―月花をばら撒くの、この種がどんどん進化していけば風雅様はもう一度生き返るの!
もう戦なんて行かなくてもいい私とずっと一緒にいてくれるもの!
その為なら何だって切り捨てられるわあははははははは!!!」
哄笑 嘲笑 冷笑
月はゲラゲラ笑いこける、ピエロがおどけて観客の為にわざと演じてみるように。
「で・・・出ていきな!!アンタなんか人間じゃないよ!!化物、人殺しいいいい!!!」
「言われなくても出て行くわ、ああ、それと。」
人差し指を口にあて小悪魔のような笑みを浮かべて言った
「おじいさんから離れたら?もうとっくに化物なんだからv」
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