記憶

23/27
前へ
/38ページ
次へ
案の定、優ちゃんは自分の方に向かってきた学生に驚いている様だった。 そしてその男は優ちゃんの前にたつとポケットに手を入れた。 「えっ?」 その男が取り出したものは かわいい ピンクの財布だった。 「これ───」 優ちゃんは目を丸くしていた。 「これ、あんたのだろ?」 それは確かに優ちゃんの財布だけど、どうしてあなたが持っているの──? 優ちゃんは小さな声で言った。 「どうして──?」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加