記憶

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「…ということで決めていけたらなと はい、ではおつかれさまでした」 職員会議も終わり気がつけば一時間をゆうにこしていた。 絶対吉井くんとの勉強の方が楽しかったよ。 私がはぁーっとため息をつくと 背中をポンッとたたかれた。 「美咲?どうしたの?」 彼女は長瀬里乃。 年も割りと近く 学校の同期では一番仲がいい。 なんでも話せるっていうわけではないけど、大切な友達。 「実は今日会議あるの忘れてて、吉井くんに勉強教える約束しててさ 悪いなって…」 「あちゃー。 やっちゃったね 吉井くんって 吉井直人くん?」 そうそう、その吉井くん 。 「って何で知ってるのさ」 あたしのクラスの生徒なのに。
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