――第一章――

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【武(たける)……いい名前ですね貴方……女でも武士らしく、そう云う意味ですか】 【女であっても男と対等に渡り歩けるように……その意味も込めてね、自分の足で地に足つけてしっかり歩いて行けるようになって欲しいと思ってね……少しくさい言葉かな】 夢は実際にあった出来事を映し出す。 【蛙はいらないよ、ほら武、早く池に戻してあげなよ】 【約束ね!!また明日お寺で!!】 夢は、過去の姿を映し出す。 【ごめんね武……どうか元気で……】 【宗次朗は、なにになりたいの??】 【私は武士です!!近藤さんにずっとついて行くよ!?麗ちゃんは??】 【私も近藤さんに着いて行く!!武士になりたい!!】 【麗ちゃんは武士になれないよ、だって女の子だから……じゃあ……あれだね……】 ほら……実際にあった……。 【多摩は嫌いじゃない…むしろ好き…田舎だけどね……】 【相変わらずですね……欲がない…まぁ麗らしいと言えばそうですけど…】 ただ……それは遠い昔の出来事……。
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