江戸へ

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「祐美はどうすんだ?このまま連れてくのか?やっぱ」 原田さんが若干涙目でひじか…トシさんに訊いた。 「いや、祝言挙げた後、総司と一緒に試衛館に置いてく」 「そうか………って、ハア!?」 「祝言!?」 原田さんと永倉さんが目を見開く。 「んな事いつ決まったんだよ!?」 「前々からだ。告(イ)ったのは昨日だがな」 「「昨日!?」」 わんやわんや言う二人に対し、しれっとしている土方さん…じゃなくてトシさん。 あーもう…慣れないにも程がある……。 …てか、『前々から』…? 『帰った時の楽しみにしてろ』 …そういえば近藤さんと沖田さんと一緒に大坂へ行く前夜、伏見奉行所でひじ…トシさんにこんな事言われたんだっけ…。 ……もしかして…祝言の事だったのかな…?// 「…お前何一人でニヤニヤしてんだよ」 「あ、いや別に、何でもないですよ?」
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