781人が本棚に入れています
本棚に追加
/350ページ
「おい祐美お前大丈夫なのか!?」
「ちょっ…や…やめ……」
原田さんが部屋に飛び込んできて、うちをガクガクと揺らす。
「「余計悪化するだろーが」」
「アガッ!!」
後から来た永倉さんと、邪魔されて不機嫌になったトシさんが拳骨を食らわす。
一方のうちは、勢い余って倒れそうになる。
うう…気持ち悪いし、肩が痛い…。
心配してくれるのは嬉しいけど、やり過ぎだよ…。
「斎藤からでも聞いたのか?」
「ああ。他には言ってねえがな」
頭を押さえる原田さんの代わりに、永倉さんが答えた。
「俺たちゃあ、アンタらに付いてくぜ」
「…ああ」
真剣な表情でそう言い合った後、三人は笑った。
…そういうトコ、いいなあって思う。男同士の繋がりっていうか…。少し羨ましい。
最初のコメントを投稿しよう!