影との対面

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  “人”が斬られ、血が出るわけでなく粒子になるなんて…有り得るわけない 「一撃かよ…」 強張った声が前からした…将さんだ。 「じっくり恐怖を味わらせてから存在を喰らうのも好きなんだがな…今は枯渇してんだ」 ニィッと嗤った…。 それに悍ましいものを感じ、思わず一歩下がってしまった。 「こいつは厄介な方の影だな…。 ヒロト、これでわかっただろ? あれは危険だからお前は帰れ」 「で、でも将さん達は?」 「お前が逃げ切れるまで足止めしてやるさ」 ちらりと振り返って将さんはニッと笑った。 足止めって…さっき一瞬の素早い動きに対応出来るなんて思えなかった。
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