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カフェラッテ -苦い午後の依頼-
「今日の依頼ってこれだけ?」
そんな言葉を言うのはスタウルの自称薔薇の貴公子、パンサー・カルロッソ。
「特に依頼用紙には特別な事は書いて無かったぞ」
パンサーの後に話すのは殺人機械と呼ばれるスナイパー、レオン・ポワルスキ-。
「敵も、もう居ないようですしね」
片手にホーミングランチャーを持ち辺りを見渡すのは、訳ありスタウルメンバー、ルカリオ。通称ルカ。
「一体何を疑ってんだ?パンサー」
最後に話したのはスタウルの頭、ウルフ・オドネル。
今日は皆総出で、仕事をしていた。依頼内容は[カタリナの軍基地破壊]。
カラカラに乾いた荒れ地にウルフ達は居る。
パンサー「だってサ、基地破壊にしちゃ、簡単過ぎない?絶対裏がありそうだよ」
ウルフ「そうだとしても、仕事は仕事だ。そんなの知るかよ」
パンサーは酷くうなだれる。
これでよくリーダーが務まるものだなぁと心中で思う。
レオン「気に掛かるなら自分で見てくれば良かろう?」
パンサー「いや・・・ただの俺の思い違いかもしんないからサ、あーもういいや」
ルカ「投げやりましたね💦」
ウルフ「じゃ、ウルフェンを留めてる所に帰るぜ」
すたすたと荒れ地を駆ける。
後ろを振り向けば、破壊されだの瓦礫と仮した基地が遠くに見えた。
地面を見れば敵兵が息も無く、転がっている。
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