3月2日

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あたたかい靄(もや)のような、やさしい心に包まれている。 やっとの思いで息をする。 わたしが揺れれば、その心がふるえる。 涙で、それを満たしてはいけないから、 必死でこらえる。 心の色が、あわき青を孕(はら)んだまま、ほんのりと色を変えていく。 浅い春、宵の雨。 涙の色、桃の香に染めて
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