第一話 必然ミラクルの代償

2/28
前へ
/42ページ
次へ
「私は御尊希聖姫だ。」 ・・・なぜか睨まれた。だが他に言うことなどないし。どうしたものか。 現在私こと御尊希聖姫(みこときせき)は、なぜか教師に睨まれている。理由は保健体育の時間に人間とは何かと教師に訊かれ、「知らない」と答えたら、「ならあなたはなんなの?」と更に尋ねられたためだ。 「名前ではなく、あなたが考える『人間とは何か』を答えて欲しいのだけど。」 「だから知らない。人間は人間。それ以外興味がないしどうでもいい。それでも答えろと言うのなら、数ある生物の中で偶然にもある程度の知能を持った何か。以上だ。」 そう言って座ると、教師に溜め息を吐かれた。訊いたのはそちらだろう?と言いたくなったが、面倒なので言わないことにする。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加