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第1話 全ての始まり
気がつくと、俺は知らない場所に立っていた。
風神:なんだ・・・ここ・・・?
見渡す限り、枯れた木、砂漠、生き物の死骸しかなかった。
風神:なんだよこれ・・・どうなってんだよ・・・なんでこんなことに・・・。
俺はあたりを警戒しつつ、ゆっくりと歩き出した。
風神:(俺以外は誰もいないのか・・・?)
すると、巨大な龍のような生き物が空を飛んでいた。
その上には1人の男が乗っていた。
風神:あいつは・・・。
目が覚めた。ベットの上だった。
風神:・・・・・・・・・。
時計を見た。現在およそ7時30分。
風神:(夢か・・・。)
俺は起きあがると、ヤカンに水道水を注ぎ始めた。
風神:(そういや今日は始業式か・・・。)
そしてヤカンをコンロの上に置いて、スイッチを押した。
風神:(あれ?つかねえな、壊れたのか?)
すると俺は「自分の手から火を出し」て、コンロに火をつけた。
そして俺は朝ご飯と歯磨きと着替えを済ませ、カバンを持ってアパートを出た。
俺の名は風神来世(かぜかみ らいせ)。今日から久那川高校2年生。アパートに1人暮らし。
俺は自分の手から火を生み出すことができる。
だが、この力は生まれた時からあったものではない。
7年前に突然身に付いた力だ。
この力がどうして身についたのか、何のためにあるのか、まったくわからない。
さらに、俺の右手にはアルファベットの「I」の文字が刻まれている。
これも7年前に刻まれたものだが、同様に何なのかさっぱりわからない。
火を生み出せる力と何か関係がありそうな気がするが・・・。
ああ、もちろんこの力のことは誰にも教えていないし、見せてもいない。
このまま何事もなく時間が過ぎて行くのだろう、そう思っていた。
俺はさっきの夢のことを考えながら歩いていた。
風神:(夢にしてはやけに鮮明だったなあ・・・。)
すると曲がり角から出てきた3人の男に気づかず、そのうちの1人にドンッとぶつかった。
風神:あ、すんません。
その男は俺をギロリと睨みつけてきた。どうやら俺と同じ制服のようだ。
男A:おいおいどうしてくれんだ!!昨日買ったばかりの服が汚れちまったじゃねえか!!
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