第1話 全ての始まり

2/4
前へ
/6ページ
次へ
第1話  全ての始まり 気がつくと、俺は知らない場所に立っていた。 風神:なんだ・・・ここ・・・? 見渡す限り、枯れた木、砂漠、生き物の死骸しかなかった。 風神:なんだよこれ・・・どうなってんだよ・・・なんでこんなことに・・・。 俺はあたりを警戒しつつ、ゆっくりと歩き出した。 風神:(俺以外は誰もいないのか・・・?) すると、巨大な龍のような生き物が空を飛んでいた。 その上には1人の男が乗っていた。 風神:あいつは・・・。 目が覚めた。ベットの上だった。 風神:・・・・・・・・・。 時計を見た。現在およそ7時30分。 風神:(夢か・・・。) 俺は起きあがると、ヤカンに水道水を注ぎ始めた。 風神:(そういや今日は始業式か・・・。) そしてヤカンをコンロの上に置いて、スイッチを押した。 風神:(あれ?つかねえな、壊れたのか?) すると俺は「自分の手から火を出し」て、コンロに火をつけた。 そして俺は朝ご飯と歯磨きと着替えを済ませ、カバンを持ってアパートを出た。 俺の名は風神来世(かぜかみ らいせ)。今日から久那川高校2年生。アパートに1人暮らし。 俺は自分の手から火を生み出すことができる。 だが、この力は生まれた時からあったものではない。 7年前に突然身に付いた力だ。 この力がどうして身についたのか、何のためにあるのか、まったくわからない。 さらに、俺の右手にはアルファベットの「I」の文字が刻まれている。 これも7年前に刻まれたものだが、同様に何なのかさっぱりわからない。 火を生み出せる力と何か関係がありそうな気がするが・・・。 ああ、もちろんこの力のことは誰にも教えていないし、見せてもいない。 このまま何事もなく時間が過ぎて行くのだろう、そう思っていた。 俺はさっきの夢のことを考えながら歩いていた。 風神:(夢にしてはやけに鮮明だったなあ・・・。) すると曲がり角から出てきた3人の男に気づかず、そのうちの1人にドンッとぶつかった。 風神:あ、すんません。 その男は俺をギロリと睨みつけてきた。どうやら俺と同じ制服のようだ。 男A:おいおいどうしてくれんだ!!昨日買ったばかりの服が汚れちまったじゃねえか!!
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加