第1話 全ての始まり

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風神:だからすみませんって言ってるだろ・・・。 すると別の男が襟を掴んできた。 男B:口の利き方には気をつけろよ坊主。 男C:あ、そうだ。俺今ストレス溜まってんだよ。その解消相手になってくれます? 男A:おっ!いいなそれ。ギャハハハ!! 風神:(はあ~。朝からなんだよ・・・。) 数分後、そこには3人の男が横たわっていた。 風神:遅刻には気をつけてくださいねー。 自慢じゃないが、俺は見た目に反して喧嘩は強いほうだ。頭はものすごく悪いが・・・。 しばらくして学校に着き、正門の前の掲示板に張り出されている紙を見た。 風神:(えーっと俺は・・・2年3組か・・・。) 階段を上って教室まで歩き、座席を確認して教室のドアを開けた。 新学期スタートということもあって、教室はかなりざわついていた。 早見:おーライセー!また同じクラスだなー! 早見が俺に向かって手を挙げた。 こいつの名前は早見大紀。俺の数少ない友達の1人だ。 風神:おお・・・。 早見:なんだよライセー、また一緒なんだぜ!?もう少し嬉しそうな顔しろよ! 風神:そうだな・・・。 俺はカバンを机の上に置き、席についた。 早見:テンション低いなー。今朝何か嫌なことでもあったか? 風神:ちょっとな・・・。 早見:へー。なんだよ教えろよ! 風神:いや~な夢を見ちまってな・・・。 不良に絡まれたのも嫌なことのひとつではあったが、やはりあの夢が印象に残っていた。 早見:夢?どんな? 風神:世界が滅びる夢・・・。 早見:ハハハ。そりゃ大変だ! 風神:まあ所詮夢だからどうでもいいんだけど・・・。 早見:つーかお前、新学期なんだしその右手、そろそろなんとかしたらどうだ? 早見は俺の右手の「I」の文字を指さして言った。 風神:前にも言っただろ。これはどうやっても消えないんだよ。しょうがないだろ。 早見:しっかし目立つよなそれ。手袋でもしたらどうだ? 風神:春に手袋してたらそっちの方が目立つだろ!それに普段右手はポケットに入れて歩いてるから大丈夫だよ。 俺たちがたわいもない話をしていると、教室の入り口から見慣れた男の先生が入ってきた。 風神:担任は岡山なのか。
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