長編∞1

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家族も助けてくれない…。 唯一助けてくれたのが、おじいちゃんだった。 はたから見ればただのおじいちゃんっ子にしか見えないぐらい好きだったのだ。 祖父「大丈夫、真由にはおじいちゃんがいるから」 そう言っていつも励ましてくれていた… でももうおじいちゃんはいない…。 ――死んでしまったからだ なんて人というものは脆いのだろうと感じた瞬間だった。 それからは覚えていない。 でも…頼れる人を失った今、私が頼れる人はもう居ない…。 だから決心した。 『この家を出ていく』 行く宛てもないけど、此処で生きていくのも嫌だ。 私はおじいちゃんが残してくれていた、いわゆる遺産500万を手にして家を飛び出した。
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