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憧れてきた制服に腕を通すと、なんだか自分が少しだけ大人に近づけたきがして胸の鼓動はさらにます。
今日から私は県内でも有数な進学校の生徒の仲間入りだ。
この学校に入るためにそれなりの努力はしてきた。
「入ってから苦労する」と言った担任の反対を押し切り、多くの人の期待をうけ、私は南高校に入学したのである。
とりわけ祖母の私に対する期待は厚く、「絶対に高校は南高校!」と、幼稚園のころから刷り込むほどであった。
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