prolog~プロローグ~

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今思えば、俺の人生って、なんてしょうもなくて、なんてしょっぱくて、紙切れみたいに薄ペラいんだろうか。 この世に生を授かって、はやいもので、もう23年。 マジではやいもので、一昨日くらいに小学校を卒業した気さえする。 ま、それは少し言い過ぎかもだが、小学校を出てからの今までの人生は、マジでそれくらいあっという間だった。 それは、まるで特急列車みたいにあまり停車することはなくて、中学、高校、就職。 そして、今、のように激流を流されるような速さで、進んでいった。 時間が日常の横をあっという間に過ぎさっていくようなそんな感じだった。 そんな急に加速した長いようで短い23年間を俺は、なんの目標も目的もなく、ただ空中をさ迷う蝶のように適当にフラフラ、のらりくらりと生きてきた気がする。
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