prolog~プロローグ~

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もしかして、なにか、こう熱くなれるものを見つけられていれば、俺の人生、多少なりとも変わってたかもしれない。 だけど、俺が心の底から熱くなれるものなんか、いくら追い求めてもこの世には無いみたいだった。 いや、まあ、あるにはあったんだろうが、俺みたいな半端な怠け者は、何をやっても続かなかったかもしれない。 実際、野球、サッカー、バスケ、水泳、空手、合気道、いろいろとやってた時期もあったけど、やっぱりどれもみな長続きした記憶がない。 まあ、その中でも親から強制的に通わされていた空手だけは結構続いた方かな。 一応、黒帯だし。 理由は、なんにしろその空手もやめちまった半端な俺。
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