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誤解を招かないうちに先に言っておくけど、別に不細工なわけじゃないのよ?
むしろパーティーでは、お姉さまを差し置いて、人気者だったんだから!
ちょっと魔術の才能が人間離れしてたってだけ。
王国の宮廷魔術師だって、私には敵わないんだもの。
ただ……
その強すぎた魔力と才能のせいか、たまに未来が見えてしまう。
自分の未来に限らず、周りの人間の未来も見た。
自分でコントロールなんてできない。
最初は私も面白がっていたわよ。
でも、だんだんそうじゃなくなってきた。
見えてしまったとおりに事が運んで、嬉しいことも楽しいことも、つまらなくなってきた。
そして、未来が見えることを知った周りの人たちは、私を恐れていった。
だって、そうでしょ?
誰だって自分の隠したいことの1つや2つあるというのに、私のこの力は間接的にそれを知ってしまう。
だから、私に深く関わろうとする人なんていなかった。
私も、その方がみんなのためだと……
そう思っていた。
それなのに――――。
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