だからなにがしたい。

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  そんな俺なんだが。 そんな俺が、今ちょっと 面倒な事を行っている……。 否、行わさせられている。 「んっ……!!」 「あ……っ、  ほらやっぱ痛いんだろ!?」 「ま、まだまだっ……」 「おい! ここまできたら  チャレンジ精神とか  そういう問題じゃねぇぞ!?」 俺はいま、幼馴染を 縛っております。 比喩じゃない。真面目にだ。 児童用のなわとびを使って、 かなりこう……本格的に。 ……いや、違うぞ? 俺の趣味じゃないからな? 「やぁん!? れっ……レイ!!  やらしいとこに縄が  食い込んでるよぉ……っ//」 俺の幼馴染こと 安土 桃(アヅチ モモ)は、どうやら 読者の皆様を更に混沌とした 世界へいざないたいようだ。 「ばっ、こんなタイミングに  けしからんセリフを  言うんじゃない!  間違いなく勘違いされる!」 読者の皆様。 ほんのちょっと時間を下さい。 どうにかこいつを黙らせます。 「なにが勘違いなのよっ//  これは紛れもなく  性犯罪でむぐぐぐぐぅっ!!」 「少しだぁっとれアホ!  コレもうほどくから!!  せめて俺のイメージだけは  これ以上悪くせんといて!」 「……れろれろれろれろれろ」 「うわ゛ぁぁぁ!?  手を舐めるなああ!!!!!!  何これっふくすぐったい!」 あっ、ちょ、 待って下さい皆さん。 これは仕方のないことで、 あの、そういった下らない 内容ではありませんから。 どういったもこういったも 見たまんまなんですが、 違うんです。色々と。 そう、下らなくないです。 下らなくないですから。 うおお「戻る」連打しないで! 読んで! とりあえず一旦、 しおりでも挟んで落ち着いて! 「あむ、じゅるるるるっ」 「指っどうれおはぁっふ!  吸がぁぬうるばっ!」 ……せめて、弁解を 成立させられるくらいの 余裕は作らせてくれ。 俺、手が敏感なんだよ。 ここまで読んでどうだ、 わけがわからないだろう? 俺の置かれている状況が。 無理もない。なぜなら、 当事者の俺が誰よりも この状況が意味不明だと 感じているんだから。
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