219人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
「とにかくもう寝るぞ、あとは明日」
話はこれで終わりとばかりに、互いに席を立った。
王子様はスタスタとドアまで歩いて行った。
そこで私は今晩からどこで寝ればよいのかという疑問が湧いた。
「何固まってる、お前は俺と同じ部屋で同じベッド」
「っ!!!」
「それから今日は新婚の初夜だからな、優し「わーわーわーわー//!!!」ぷっくく」
「……もう///」
彼は私の側まで来て私の手を取り、手の甲にちゅっと口付ける。
(ヒィイイ//)
私は男性への免疫があまりない。
これまで店の手伝いしかしてこなかったし、容姿も平平凡凡のド庶民だ。
だから、社交辞令とはいってもこういうのは慣れない。
とはいえ、さすがにこの後の展開は容易に想像がつく。
顔に熱が集まるのが分かった…恥ずかしい。
最初のコメントを投稿しよう!