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「あ、俺のことはリュートで良い。リュオネルは言いにくいだろう?」
「そうね。……ねぇ、私で本当に良いの?作法は無い、口悪い、庶民だし」
「言っただろう?女は選ぶと」
「いや、あの、でも、ちょっと急展開過ぎて…付き合うのを飛び越えてるし」
正直私はこの急展開に引き気味だ。
明らかにありえないことが起こりすぎてて、夢なのではないかと思う。
一国の王子様とド庶民娘、釣り合うわけがない。
「俺がお前を見込んで、俺がお前を選んだ。それだけでは駄目か?」
「そのー恐れ多いというか、虫よけできるか…」
「作法なんざ後でどうとでもなる。重要なのは野心が無く、俺が腹を割って話せるかだ。」
「まぁあなたが納得してるなら…ってやっぱコレは必要ない行為じゃない!」
「ちっ…とにかくもう我慢ならん!大人しく食われろ!」
リュートは私の腕を拘束し、完全に私の上に乗っかってきた。
あ、もう駄目だこれ。
――そして夜は更ける
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