生誕

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あの時病院で一目置かれる美しさを持った彼女は 祖父に見初められただけあり 育つにつれ風貌は祖父そのものになっていった。 「まるこちゃんは… おじいちゃん似だね。」 と、父も母も、私ら姉とも似ず、性別さえも超えた。 すこしつり気味な切れ長な目 色白い大福なようなほほ 正に祖父の生き写しだった。    
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