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「男子が賭けてるよ!今度は何日保つかって……」
「そう。いつものことじゃんそんなの」
そう、いつからか御中日和が次の彼女と何日もつか?
と言うのは、男子達の賭けの対象となっていた。
もちろんソレに巻き込まれるのは100も承知で告ったのだ。
今更驚かない。
「でも、アイツが黙ってないよ!」
優花がそう言った瞬間
「なずな!日和と付き合うって……冗談だよな?」
と言う大きな声が聞こえた。
教室に飛び込んで来たのは隣のクラスの章吾。
私のことを好きだと言う彼氏気取りの勘違いなヤツで、苗字は御中。
そう!御中日和の実のいとこなのだ。
「うん。冗談じゃないよ」
私はそう言うと、カバンを持って立ち上がった。
「章吾、着いて来ないでよね」
私はそう言い放ち、彼がいるであろう屋上へと向かった。
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