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待ち合わせの場所には10分前に着いた。
服装しかしらない女の子をこの【リョウ】が待っている。
そうだ。
俺は今日は【リョウ】なんだ。
今日だけ、今日は。
なんて言い聞かせても緊張が収まらない。
どうした。俺!
落ち着かない。落ち着けよ。
この服で大丈夫か?
髪は大丈夫か?
?
なんてそわそわしていると、ふと目に映るワンピース。
あ。
あれだ、なんども見て目に焼き付けたあの・・・。
「【ユカ】…?」
「!?」
振り向く彼女。
【ユカ】は自殺サイトにくるような女の子。
実は、暗いような女の子だろうと想像してた。
いや、だいたいそんな子しかいないだろう。
けれども俺の目に飛び込んできたのは、普通にかわいい女の子。
「っ!」
キュッ…
あれ?急に心臓が痛くなる。
今まで経験したことのない痛みが体の端から端まで走りぬける。
ふと目が合う二人。
「【リョウ】?だよね?」
「うん。・・・は、はじめまして。」
「あはは、かたいよぉー」
笑顔!天使みたいな笑顔!
ああ。神様!イエス!ブッタ!ニーチェ!!
センキュ!!!
ぐっとかみしめる俺。
首をかしげる【ユカ】
気にすんな。大丈夫だ。
「とりあえず、どっかいこか…」
とりあえず、ファミレスに入った。?
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