序章

2/6
前へ
/125ページ
次へ
 温もりはいらない。そう誓ったはずだった。  ただ瞳に映る君が、笑顔でいてくれればそれだけで満足だったからだ。  その時すでに過ちを犯していたのだ。 『触れてはいけない人』  もう遅い。  気づいた時にはもう抱きしめてしまっていたのだから。  今まで見たこともない笑顔に変わる君。  その時、過ちに気づいたーー。  引き返せないほどに、想いが溢れてしまっている事に。
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

345人が本棚に入れています
本棚に追加