人嫌いの種族

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だから富さんにとっても僕らにとっても、今日は不運な日だ。 「あのね塚田先生、この煮込みは・・・」 「若田さん、血圧計りましょうね。」 塚田は富さんの不満な顔を無視して、病院のマニュアル通りに作業を進める。 ここで人嫌いについて述べておこう・・・僕ら二人は互いに人嫌いだが、それぞれタイプが異なる。 まず塚田から、 「先生、私昨日ね。」 「次は口を開けて。」 塚田は他人がどうこうに関わらず事を早く終わらせたがる・・・ 簡単に言えばロボットだ。 彼の全てはマニュアル通りに動く。
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