558人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
志紀はどんどん身長が伸びて、かっこよくなっていった。
だけど、僕は小さいまま‥‥。
よく友達に“本当に双子なの?”って聞かれた。
その度に胸が軋んだ。
その場で泣けたら、どんなに良かっただろう。
志紀と僕は正反対。
成長するにつれて、そのコンプレックスはどんどん増していった。
『志紀と離れたい』
いつの日にか、そんな事を思うようになっていた。
たぶん、限界が来てたんだ。
¨
最初のコメントを投稿しよう!