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俺の心情を察知して親切に教えてくれたのだろう
「そのようで…」
そして俺は新事実を発見する
「あ、起きられますか?」
とりあえず体を起こし、女性と向き合うと、さっきまで俺の頭があったところには、普段俺が愛用していた枕の代わりに、その女性の膝があった。
「膝枕されてたのか…」
「いや…でした?膝枕」
いえ、むしろありがとうございます!
朝一番にあなたみたいな女性を見れて、さらに膝枕だなんて
「ところで、あなたはどちらさまでしょうか?」
「そんな…マスターと私はいつも一緒に寝ていたではありませんか!」
「何だって!?君みたいな女性と毎日一緒に?!」
いや待て、そんな訳ないぞ
俺は生まれてこの方十七年、自慢じゃないが彼女どころか親しい女友達だっていないのに…
そんな時、窓から勢いよく侵入者が飛び込んでくる
「おっはよー悠陽!今日もこの七海ちゃんがおば様の代わりに起こしにきてあげたわよー…って!」
この騒がしい侵入者は、俺の親しい女友達って言うか幼なじみの
「広原 七海(こうばら ななみ)だよ♪」
と明後日の方向を向いてピースをする七海
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