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「何してんだ…」
と言う軽いツッコミを無視して、七海はこちらに向き直り
女性と俺を見比べると
「だ、誰よその人!?何でこんな朝から一緒なわけ?!はっ、まさか昨日は一緒に…」
「断じて否だ!俺もさっき初めて気がついたんだっ!」
「ほんとかな~」
七海のジト目にも耐え
「あら七海様、おはようございます。今日も元気いっぱいですね♪」
「え、私名前教えたっけ?」
「さっき明後日の方向見ながら言ってただろ」
「あ、そっか…じゃなくて!私の質問に答えなさい!」
「私は枕、名前はまだない」
「どっかの漱石さんの本みたいな語り方はやめい!」
「で、本当にどうやって入ったの?ちゃんと戸締まりしたはずなんだけど」
「ですから、私はいつもマスターの部屋にいるんです!」
「そう言えば、悠陽が愛用してる枕どこやったの?」
「は?枕なんだからベッドに…無いな…」
「だから私が枕なんですって!」
「嘘だ!枕がこんな…私より美人なわけない!し、しかも胸も私よりデカいじゃない!!卑怯よ不公平よ!」
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