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「確かに、少し違和感があるな」
「ではマスター、私に名前をつけてぐださいませんか?」
「そうだな~」
「あんまり悠陽に期待しない方がいいよ?名前つけるの下手だから」
野良犬に犬ってつけるくらいだから…
「よし決めた!」
「ゴクリ」
「寝々(ねね)だ!」
「……」
ま、まぁいいんじゃないかな?悠陽にしてはいい方だと私は思うよ?
「寝々…それがマスターがくれた私の名前…」
ブワッ
えぇ!泣くの!?
泣く要素がどこにあったの?!
「そうかそうか、泣くほど嬉しいか!」
「ひっく…本当にありがとうございます!まさか枕の私に名前がもらえるなんて思ってもいませんでしたから」
私は枕が擬人化するとは思っていなかったけどね
「ところでさ、そろそろ学校行かないと時間が」
悠陽はベッドに置いてある目覚まし時計を見る
「…やっべ!もう時間無いじゃん!」
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