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灼熱の獄炎が渦巻き、流れる火山地帯。
その火口に近い、通称
[決戦場]。
空は紅く染まる。異様な色の雲。
汗も水滴も一瞬で蒸発するその熱気。
星空ほどの美しさも静けさも皆無なるその殺風景。
ゴツゴツとした大地。
そして、その向こうに現れし………邪悪龍。
伝説の災厄……。
紅く、邪悪そのものを象徴とするほどのまがまがしさ。
一度、逆鱗に触れたならば、命は亡きものと思わねば、死するだろう。
紅いミラボレアス……。紅龍。
防具の名前はミラバルカン。
だが、この災厄の邪龍は、数度現れた、今までの拡散弾や一流のハンターが狩れる程甘くはない。
正真正銘、最強の紅龍。
かの有名な、神ヶ島でさえ、打つ弾丸の全てが、意味をなさず。
滅龍弾と呼ばれる龍を滅する弾でさえ、内部に到達証する前にその鱗、厚い重殻にて弾かれてしまう。
長き尻尾。並の狩人では、振られた尻尾に当たっただけでさえ、ダメージを負う。
そして、紅龍は唄う。
破滅への、序曲となる詩を。
だが、その殺風景なる誰もいないはずの決戦場に、一つの影が現れる。
それは希望と言っても間違いではない。
踏みしめる足元からは、熱気……。クーラードリンクを飲み干していないならば、長くは滞在できないだろう。
暑さへの耐用は出来る。
だが、紅龍の熱さの耐用など、普通は出来ない。
「……。紅龍、失せろ。」
その影は、一つの武器を取り出す……。
独龍剣[蒼鬼]。老山龍でさえ赤子のように震えあがると言われる蒼い刃。
影の装備は……いずれも伝説に近い装備。
破龍の…。
ギルドヒーロー…。
完全なる装備が揃っていた。
そしてそれに感づいた紅き龍。
唸りをあげ、叫び、そしてこちらへと凄まじいまでの速度での飛行……!
普通ならば、かわす。
だが、この男は違う。
「受けて、断つ。」
そのまま男も人間の身体能力とは思えない跳躍を見せて―――――独龍の刃を、繰り出した。
次の瞬間、二つの衝撃が―――――――――――――――交じりあう!
それはまさに、戦いの会戦を合図した。
誰も、知らない超上決戦……。
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